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町田市議会議員 大西のぶや 公式ホームページ

ロシアでの戦後はまだ始まったばかり

1.5mぐらいの深さに眠るご遺骨を発見。
極寒の地で強制労働と飢えと病気のため、故国はるかなシベリアの大地に露と消えた多くの同胞たちはどんな無念の思いで逝ったのであろう。落涙とまらず。

スターリンは日ソ中立条約を一方的に破棄し、敗色濃い日本に血に飢えた狼のごとく、突然参戦し、多くの日本人 が殺害され、ソ連兵から暴虐の限りをつくされた婦女子たち、そしてシベリアへ捕虜として連行され、強制労働に従事させられた60万人もの方々。

その結果、シベリアを中心に5万5千人にものぼる死者を出した共産主義独裁国家、ソ連邦のことは日本民族とし て、しっかり記憶しておくべきであろう。   戦後52年、すでに戦後は終わったとよく言われるが、本当に戦後は終わったのだろうか。

今回遺骨収集に参加して、ことロシアに関する限り、逆に戦後はまだ始まったばかりとの感を一層強くした。

私自身、戦争の経験はまったくないが書物や記録映像等によってその実態を知るのみであったが、同道した抑留経 験者の谷口さんから当時の状況を聞くことが出来、それは大きな驚きであった。

極限におかれた人間は死というものにまったく無感動、明日は自分かという程度のことしか感じないという。

日頃、死というものに大きな恐怖感を伴うものと思っていたが死生感の変わる想いであった。いずれにしろ戦争ほど、非情無残なものはなかろう。民族の繁栄と平和を願いながら、なお戦争を避け得ない人間 の悲しい性…。

この矛盾は有史以来の未解決の、人類にとって大きな課題であろう。就づく地球上にある民族、宗教、文化、風土 がそれぞれ違うということは戦争や紛争は永遠に排除できないものなのか。

戦争防止には政治経済はもとより外交防衛問題は国家の最重要課題であるが再び日本がかっての惨劇や悲しみを繰り返さないためにも、世界の常識が日本の常識となることに脱皮しなければならないと思う。

それにしてもソ連邦が解体して、その実態をシベリア滞在中、一部ではあったが垣間見ることが出来たことは大きな収穫であった。

世界の超大国の一方の雄であったソ連の中央は民衆の生活を犠牲にした超軍事国家であった。特権階級以外の多く の国民は、今でもその余波を受け、苦しい生活を強いられている様であった。

月給が日本円で1万5千円位、日本の40年~50年位まえの暮らしぶりは懐かしさを覚え、思わずタイムスリッ プした事に戸惑いを感じたロシアでもあった。
ところで国の実情はどうあれ、友情に国境はなかった。

ロシア人は、まったく屈託のない明るい人達ばかりで、 収骨中にもお互いが理解しあう努力があり、言葉は分からないが肌で感じるものは多々あった。

特に若い諸君はアンテナを高くして、情報収集や友情の輪を広げたが、明日の日本を背負う若者が、世界を歩き 見聞を広めることを今後も続けて欲しいものである。